写実画家が描く“存在の凄み"
写実画家が描く“存在の凄み”
1年半をかけた作品《言葉にする前のそのまま》で、一躍脚光を浴びた写実画家・三重野慶の初画集。代表作の細部はうぶ毛までわかる原寸大で再現。著者とモデルによる制作の秘密に迫るエッセイとともに、映画監督・岩井俊二氏との特別対談も収録した。
【プロフィール】
三重野 慶(みえの・けい)
写実画家。1985年広島県呉市生まれ、呉市在住。2007年広島市立大学芸術学部美術学科油絵専攻卒業(卒業制作M氏賞受賞)。16年第2回ホキ美術館大賞展特別賞受賞。個展・グループ展多数。被写体とじっくり向き合い、徹底的な描き込みを行うため、制作される絵画は年間数点ほど。1年半をかけた作品《言葉にする前のそのまま》(ホキ美術館蔵)がSNSでバズり、美術の枠を超えて一躍注目を集め、NEWS23(TBS)など多くのメディアで紹介された。映画監督の岩井俊二氏と親交があり、岩井氏の小説『零の晩夏』では主人公のモデルとなった。